荀子という本に次のような意味の言葉がでてきます。
心の中で密かに志を抱いて努力して励んでいこうという気持ちを持たない者には輝かしい名誉などは表れてこない。目立たない誰も見ていないところで一所懸命、善行や努力を積み重ねていない者には明らかな功績などは表れてこない。
上記の言葉が言わんとすることを簡単にまとめれば、「自分一人の時間に何をしているか」ということです。そういう時間に一所懸命努力をしていると、それが後々、名誉、功績になって表れてくる。逆に、そういう一人の時にいい加減なことをしていたら、名誉、功績は表れてこない。
誰も見ていない、天地しか見ていない。その時間に自分が何をしているか、それが人生、運命を決めてしまう。
「桃栗三年柿八年」という言葉があります。桃や栗は実がなるまでに三年かかる、柿は八年かかる。今までにいろいろな人を見たり、あるいは意見を聞いたりしてきましたけれど、人間の花は十年後に咲くんです。
自分一人の時間に自分を高めるような勉強をコツコツコツコツと毎日やっていったら、それが十年後に花開くのです。
努力したからといって、人間の花はすぐに咲くものではありません。特に自分自身の人格なんて、すぐには変わらない。十年経ったら、ちょっと薄皮を剥ぐように変わっていくんです。
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