

2009年6月号の月刊致知に「松下幸之助のユーモア精神」という記事が掲載されています。そこで印象に残った箇所を書きます。
・松下は、PHP研究所に来ると、自らがつくった「根源の社」の前に立ち、静かに手を合わせていました。ある時、「何をお祈りされているのですか」という問いに松下はこう答えたことがあります。
「一つは、根源に対する感謝や。自分がいまここに存在するのも、この根源の力のおかげやからな。もう一つは自分が何にもとらわれない素直な心で物事を考え、判断できているかどうかをここで反省しているのや」
・松下幸之助が常々言われていたのは「素直な心になれ」ということでした。「素直な心になったら、大変な値打ちがある。これから毎日一回、三十年、素直になろうと一万回念じ続ければ、素直の初段にはなれる。そうなれば、何事に対しても融通無碍に対処でき、しかも道を過たないことになる」
・松下は、人間の心とは自由自在で、孫悟空の如意棒のように伸び縮みするものだと言います。困難に出遭ったことで心を縮まる人もいれば、逆にそれをバネにして、どんどん伸ばしていく人もいる。
・松下は、人間は偉大な存在で、無限の力を持っている。ただ、一人ではそれをなかなか発揮できない。様々な人々の衆知が集まり、それが融合調和されて一つにまとまれば、神にも等しいような力になってくる、と考えていました。
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