本堂受付で霊宝館との共通券(700円)を購入して、堂内へ。お堂は大きいので、外陣からですと釈迦像があるのは分かるのですが、細部まではよく分かりません。内陣に入ることができますので、より近くで拝観することができ、やはり素晴らしい像だと思いましたが、正直、もう少し近くで拝観したいと思いました。そう思う人が多いのか、奈良国立博物館で開催される特別展・聖地寧波において、釈迦如来立像が7月18日から7月30日まで展示されるそうです。とても楽しみな特別展です。
次は霊宝館に行きました。この霊宝館はとても良かったです。入口から入ると右側に文殊菩薩騎獅像と普賢菩薩騎象像が安置されていました。獅子と象にそれぞれ青色と白色が残っています。このように色が残った文殊、普賢菩薩像を拝観したのは初めてのような気がします。
そして左側には阿弥陀三尊坐像がありました。光源氏のモデルである源融(みなもとのとおる)が造らせた像で、自分の顔に似せて造らせたという「光源氏写し顔」の伝説もあるそうです。
私は阿弥陀三尊を拝観した時、今までは阿弥陀様より脇侍の観音、勢至菩薩の方が仏像としては素晴らしいと感じることがほとんどでしたが、霊宝館の阿弥陀三尊像は阿弥陀如来像が一番良かったです。「光源氏写し顔」の伝説は伊達ではありません。
また部屋の奥に兜跋毘沙門天像も祀られていたのですが、こちらも大変良い仏像でした。東寺の兜跋毘沙門天像に次ぐ格好良さです。霊宝館は二階にも展示があり、有名な釈迦如来立像胎内納入品が展示されていました。
展示されていた仏像にとても満足したので、霊宝館を出た時、受付で迷わず仏像の絵はがきを買ってしまいました。

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