水間駅からそこそこの距離がありますが、歩いて考恩寺まで行きました。お寺に着くと同行の方が拝観予約をしていましたので、まずは宝物館へ。宝物館内の仏像を拝観するには必ず予約が必要で、梅雨期間並びに法要日には入館できないそうです。また宝物館を訪れる人の8割は関東の人だそうです。
宝物館には19体の仏像が安置されています。これは豊臣秀吉による根来攻めの時にこの辺りのお寺は釘無堂以外全て焼けてしまい、焼けてしまったお寺の仏像が考恩寺に集められたそうです。
19体の仏像の中、1体が藤原時代で、それ以外は弘仁時代だそうです。また、18体が旧国宝、現在では重要文化財となっています。宝物館に安置された素晴らしい仏像を拝観していると、湖北の己高閣・世代閣を思い出しました。雰囲気が似ています。
金箔が割と残っている阿弥陀三尊が安置されていたのですが、向かって右側の観音菩薩像が特に印象に残りました。眼が切れ長で、とても美男子の観音様です。あまり知られていない仏像だと思いますが、人気が出る仏像だと思います。
宝物館の後は釘無堂の堂内を拝観しました。その後、お寺の方と少し話したのですが、お寺の方が「仏教には古い歴史があるが、内容は新しい。お釈迦様の教えは現代にも通用する。お釈迦様の教えを読む度に気づくことがある」とおっしゃっていました。私もそう思います。
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