月刊致知四月号に掲載されている中村文隆さんと荒瀬克己さんの対談でセレンディピティという言葉が紹介されていました。

セレンディピティとは、偶然の幸運に出合う能力です。能力ですからこれは鍛えられます。その方法は二つあって、一つは「果報は寝て待て」ではなく、積極的に行動すること。幸運は待っているだけでは手に入りません。

次に偶然の幸運は文字通り偶然ですから、出合ってもそれと分からないことがある。だから「これが幸運だ」と気付かねばならない。出合った時に気付くこと。

では、問題はどうしたら気付けるかですが、その為には色々な知識を身につけて、多くの経験を持つ。そして、それらを結びつけたり、分類したりする。そうしない限りは、偶然の幸運に出合っても気付かない。だから勉強しなければならない、多くを学ばなければならない。

幸運を探そうとしている人は幸せになろうとしているわけです。当然のことながら周りが全部不幸の中で、一人だけ幸福になることはありえません。だから、周りの幸せを考えるようになる。そのことが、良い人間、立派な人間に繋がっていくと思います。
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