豊川稲荷東京別院での写経会では毎回、中日新聞に掲載されたひろさちや氏のエッセイを紹介してくれるのですが、今回は「幸福を求めない」でした。以下、その内容を紹介します。
「菜根譚(さいこんたん)」という教養書があり、そこには、
幸福は求めて得られるものではない。常に楽しい気持ちを持って暮らすのが幸福を呼び寄せる道である。災禍は避けようとしても避けられるものではない。常に殺気だった心を取り去るようにする、これが不幸を避ける方法だ。
と書かれているそうです。
私たちは「幸福」というものをよく知らないのだから、幸福を求めようとすると、いま持っていない地位や財産を求めてしまいます。しかし、仮にそのような地位や財産が手に入ったところで、幸福になれるとは限りません。ひょっとしたら不幸になるかもしれません。
そうであれば、幸福を求めずに、いま自分が持っているもので満足し、そして毎日を楽しく暮らす工夫をした方が良い。それが本当に幸せになる近道です。
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