information(情報)を集めて自分の中で整理し、knowledge(知識)にする。知識を集積するとそこから自分独自のintellegence(知性)が生まれる。そして知性に基づいて経験を積んでいく中でwisdom(知恵)に達するわけです。

月刊致知二月号に掲載されていた牛尾治朗さんの言葉です。

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自分独自の知性、知恵を持っている方と話すのは楽しいですし、そのような人からは人間としての深みを感じます。一方、テレビや新聞などで知った他人の知性、知恵を、そのまま自分自身の知性、知恵のように話す人がいます。しかし、ある人の知性、知恵というのは、第三者にとっては情報でしかありません。よって、少し話すとそれが独自のものでないことがすぐに分かります。

ここで注意してほしいのは、他人の知性、知恵を知ることは重要でないと言っている訳ではないことです。他人の知性、知恵はとても重要な情報です。現代人が持っている知性、知恵のほとんど全てが先人の知性、知恵を土台にしていると言っても過言ではありません。

但し、他人の知性、知恵は第三者にとっては調理されていない食材と同じです。自分に合うように調理し、己の血、肉にしていく必要があります。
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