月刊致知二月号に掲載されていた牛尾治朗さんの言葉です。
***
自分独自の知性、知恵を持っている方と話すのは楽しいですし、そのような人からは人間としての深みを感じます。一方、テレビや新聞などで知った他人の知性、知恵を、そのまま自分自身の知性、知恵のように話す人がいます。しかし、ある人の知性、知恵というのは、第三者にとっては情報でしかありません。よって、少し話すとそれが独自のものでないことがすぐに分かります。
ここで注意してほしいのは、他人の知性、知恵を知ることは重要でないと言っている訳ではないことです。他人の知性、知恵はとても重要な情報です。現代人が持っている知性、知恵のほとんど全てが先人の知性、知恵を土台にしていると言っても過言ではありません。
但し、他人の知性、知恵は第三者にとっては調理されていない食材と同じです。自分に合うように調理し、己の血、肉にしていく必要があります。
カテゴリ
タグ