タイトルの「ふじさんきた」は、品川(東京)からも富士山が見えたという意味ではありません。深川不動尊だより「慈眼」第60号に載っていた話からです。
「ふじさんきた」は「不自讃毀他」のことで、自分を褒め称え、他人をけなすだけの行動は慎むようにという教えを意味している。
他人に認められたいとか誉められたいという我欲は誰もが有するものである。しかし、これが自分や他人を害することに繋がるのである。つまり、自分の慢心を育て、やがて聞いている人の気分を悪くするからである。また、人を悪く言うことは、自分の立派さを認めさせたいという自信のない気持ちの裏返しで、自分を誉めることと同じである。
反対に人を誉めることの出来る人は、向上心を持って継続的に努力できる人で、こういう人は人間的に大きく成長する。自分の中に謙虚さと素直さを育て、人にやる気を起こさせるような人になりたいものである。
上に書かれているように人は他人に認められたいとか誉められたいという欲を持っています。よって話しているとついつい自慢話になってしまうことがあります。そのような時は「ふじさんきた」の言葉を思い出し、聞いている人を嫌な気持ちにさせていないか気を配りましょう。
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