月刊誌致知二月号の特集は「富国有徳への道」です。今月の致知は非常に良質な記事が多かったです。

富国有徳とは何でしょうか。
 我々の祖先は、勤勉・正直・親切・謙虚・素直・感謝といった徳目を規範に幾世紀も暮らしてきた。この日本人の美質を取り戻し、後生に渡さなければならない。私たち一人ひとりがこの美質を涵養(かんよう)し、発揮した時、日本は真に豊かな国になる。富国有徳とはこのことだそうです。

続いて安岡正篤氏の言葉が紹介されていますが、ここでは私なりの意訳を書いてみます。
 人は誰しも自分は社会の役に立っていないのではないか、自分がいなくとも社会はまわっていくのではないかと感じることがある。確かに我々一人ひとりは小さな存在かもしれない。しかし、皆ことごとく、社会を構成するかけがえのない存在である。そのことを体認できれば、まず自分自身を良くし、そして自らの周囲を良くしよう。そうすることによって、荒涼たる世間の砂漠の一隅に緑のオアシスをつくることができる。家庭に良い家風をつくる、職場に良い気風をつくることができる人間が集まれば、富国有徳への道は築かれる。

最後は
富国有徳への道は一己より始まることを、私たちは忘れてはならない。
という一文で結ばれています。

富国有徳と聞くと、とても大きな事で自分が何かやっても変わることはないのではないかと思ってしまいます。しかし、自分自身が修養を積み、良くなること。そこから富国有徳が始まるのです。
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