山門から境内に入ると正面に本堂があります。元は書写山如意輪寺(女人堂)にあった念仏堂が移築されたものです。本堂向かって左側には開山堂があり、本尊は教信上人頭部像です。この頭部像には以下の逸話があります。
866年、自らの死を悟った教信は妻と子に「遺骸は庵の側に捨てて鳥獣に施して欲しい」と言い残して亡くなりました。同じ時、勝尾寺の僧・勝如の夢に教信が現れ、自らの死を告げました。不思議に思った勝如が弟子を加古川に走らせると、そこには頭部だけがきれいに残った教信の遺骸がありました。これが現在、教信寺に残る教信上人頭部像であると言われています。
教信上人頭像は、9月13から15日に開催される「念仏会」で開帳されるそうです。

開山堂の近くには教信上人の墓塔と伝えられている石造五輪塔があり、本堂向かって右側には薬師堂がありました。境内には桜の木がたくさん植えられており、桜の時期には綺麗だろうと思います。

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