年末に黄檗宗の大本山である萬福寺へ行ってきました。JR奈良線・黄檗駅で下車し、少し歩くと総門に到着し、総門をくぐるとりっぱな山門が目に入りました。受付で拝観料500円を払い、まずは天王殿へ。

天王殿では本尊として布袋和尚が祀られていました。布袋さんは弥勒菩薩の化身と考えられているそうです。堂内では両側に四天王が祀られおり、中国風の仏像という感じがしました。また布袋さんの後ろには韋駄天が祀られおり、なかなか格好良かったです。



萬福寺は参拝順序が番号で示されており、その順番通りに巡って行くと大雄宝殿へ。本尊として釈如来坐像が祀られており、両脇侍として釈迦十大弟子の迦葉(かしょう)、阿難尊者が祀られていました。黄檗宗のような禅寺では、迦葉、阿難尊者がよく祀られています。迦葉尊者は、拈華微笑(ねんげみしょう)の話から祀られている理由は分かりますが、阿難尊者が禅寺でよく祀られている理由は分かりません。



大雄宝殿内の両側には十八羅漢像が祀られていました。それらを拝観し、正面に戻ると説明用ボタンがありましたので、ボタンを押すとアナウンスが流れ始め、説明を聞きました。その中で羅怙羅(らごら)尊者の説明があり、胸を開けて人の心の中には仏がいるということを示していると言っていましたので、羅怙羅尊者像の前に行きました。確かに両手で胸を開け、その中に仏様の顔があります。最初に拝観した時は全く気付きませんでした。「人の心の中には仏がいる」は、良い言葉ですね。説明を聞かなければ、気付かずに帰るところでした。

萬福寺は境内を散策している間にも何人かのお坊さんに出会い、生きているお寺だと感じました。
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