京阪電車・出町柳駅の近くに弁天様を祀る出町妙音堂があります。京都には昨日の記事に書いた六波羅蜜寺のように弁天様を祀る寺院がいくつかありますが、私にとって、京都の弁財天様と言えば、出町妙音堂の弁財天様です。

案内板の紹介をそのまま書きます。
 「本殿の本尊は青龍妙音弁財天画像で西園寺公衡の長女西園寺寧子が第九十三代・後伏見天皇の女后に輿入れされた折に、西園寺家第二伝の念持仏として持参されて以来、伏見離宮に祀られ、光厳、光明、祟光天皇と伝承されて来た霊像である。その後、享保年間、伏見宮家第十四代貞建親王に至って伏見邸が河原町今出川下がる出町北鴨口に移転され、同時に本尊も奉遷されたのであるが、更に明治初年東京へ遷座の後、京洛の旧信徒再三の請願に依って、再び現在の地に堂宇を建て奉安せられた。世に伏見御所の弁財天と称され、京都七福神の一つとして特に技芸上達、福徳円満の勝益をもたらすものである」

数年前に初めて訪れた際、御朱印を頂く時にお寺の方と弁天様について色々話しました。そして、特別にお堂を開けて下さり、弁天様を拝観させてくれました(上に書いた青龍妙音弁財天画像は春と秋の御開帳の時のみ妙音堂で祀られ、普段は別の仏像が祀られています)。よって、こちらの弁天様が私にとっての京都の弁天様になりました。

お堂の裏側には、弁天様の眷属である蛇の絵が掲げられており、境内には豊川枳尼真天も祀られています。


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