先日、當麻寺を再び訪れました。前回の訪問では時間の関係で写経をすることができませんでしたので、今回の訪問は写経をすることがメインです。
中之坊の拝観受付で写経したい旨を告げると、初めてかどうかを聞かれ、「初めてです」と答えると、写経用の筆、手本、用紙が入った写経セットと色紙を頂き、2500円を支払いました。
お寺の方の先導で写経部屋に案内されると部屋には誰もおらず、好きな所に座ってよいとのことでしたので、部屋の前に飾られている當麻曼荼羅が真正面に見える席に座りました。座席は椅子席ではなく、床に置かれた座布団の上に座るようになっていました。
写経セットから筆などを取り出しているとお坊さんが来られ、説明をして下さいました。墨が入ったお皿と水を入れる容器、タオルを持って来られ、
・墨をするところから始めるのが本来の姿であるが、お皿に入った墨を使って写経をする
・部屋からでたところに水場があるのでそこで手などを清め、水を入れる容器に水を入れて筆おろしをする
・途中は正座でなく楽な姿勢をしても良いが、初めと終わりは手を合わせる
などを教えてくれました。
正面に當麻曼荼羅があり、上には美しい絵天井がある部屋で写経をするのはとても良い経験でした。いつもは途中で集中力が切れることがありますが、今回は最後まで集中して写経することができました。千部の写経を成満した中将姫ゆかりの當麻寺で写経でき、本当に良かったです。写経したものを納めた後、水場で墨が入ったお皿、水を入れた容器、筆を洗いました。
その後、中之坊の境内を散策しました。残念ながら紅葉は終わっていましたが、中将姫誓いの石が印象に残りました。石の上に小さな足跡があります。
奈良時代、當麻寺は女人禁制であった為、当初、中将姫は入寺を許されなかったそうです。そこで姫は入寺されたい一念から三日間念仏を唱えられたところ、不思議にもお経の功徳でこの足跡がついたと伝えられているそうです。それ以降、當麻寺では女人禁制がとかれたそうです。
本堂でお参りをした後、駅前の中将堂本舗でよもぎ餅を買いました。

境内にある中将姫の像
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