人間というのは直接自分を知ることは不可能で、歴史に学んでみて初めて自分が分かる。
例えば、織田信長の伝記「信長公記」を読んで信長の生き方に共感を覚えるかも知れない。あるいは反感を持つかも知れない。その時初めて信長のような生き方に共感する自分がいるんだと分かる。逆に信長のような個性を嫌う自分がいると分かる。ですから、歴史を知ることは自分を知ることに繋がる。
歴史を学ぶ究極の目的は、自分を知ること。今まで気付かなかった自分、要するに「未見の我」に出会うためにあるのだと思っています。
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占部さんはこの話を聞いて、「なるほどそうか」と開眼したそうです。私も上述の文章を読んで、「なるほど、このような見方があったか」と思いました。
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