JR中央線塩山駅に集合し、そこからバスで恵林寺へ行きました。恵林寺行きのバスは本数が少ない(1日4本しかない)ので、必ず事前に時刻を調べておきましょう。バスを降りて、総門を通って参道を歩いていると駅前と違い空気が気持ちよかったです。
総門の次は赤門です。赤門は安土桃山時代のものと書かれていましたので、織田軍の恵林寺攻めにも残った門ということになります。
赤門の次は山門です。山門が建っているこの場所こそ、快川国師が有名な「安禅不必須山水、滅却心頭火自(あんぜんかならずしもさんすいをもちいず しんとうめっきゃくすればひもおのずからすずし)」を唱え、火定をとげた場所です。国師を贈られた僧の中、寿命を全うできなかったのは快川国師だけです。恵林寺を訪れ、この場所に来ると色々と思うことがあります。

以前訪れた時に撮った山門
拝観受付のところに行くと、拝観券を売る自動販売機がありました。でも今回は宝物館も見るつもりですので、人のいるところへ行き、宝物館と共通券を購入しました。
うぐいす廊下を通り奥に進むと武田不動尊が祀られていました。武田不動明王、かっこいいです。武田信玄の姿を模刻して作られた像で、信玄の髪の毛が塗り込められているそうです。
武田信玄の墓、柳沢吉保夫妻の墓にお参り。お墓の周りには大きな杉の木がありました。そして、夢窓国師作の庭園。時間があれば長時間眺めていたい庭園です。しかし今日はあまり時間がないので、宝物館へ。
宝物館は武田関係のお宝で一杯ですが、今回一番興味を持ったのは、武田菱が付いた鎧兜を装着した不動明王像です。こちらもかっこいいです。名門武田家に伝わるお宝という気がします。別の意味で興味を持ったのは近くに展示されていた釈迦苦行像。体は骨が浮き出るほどガリガリにやせているにも関わらず、顔はなぜか笑っているように見えます。
恵林寺には現在も武田家が色濃く残っています。武田贔屓の方や不動明王好きの方にお薦めのお寺です。
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