(1) 天の存在を信じる心
人目のないところでも、天は自分を見ている。人目のないところでも人の道に外れたことはしない、人が見ていなくても自分を律していかなければならない。
(2) 「任天」、「任運」という考え方
自分のやるべきことを精一杯やった上で、天に任せる、運にまかせるという考え方。全てを天に任せて精一杯人事を尽くす。それが成功すれば感謝をし、仮に思うような結果が得られなくてもそれは失敗ではない。その方がむしろ良かったんだと思うこと。
(3) 自得
人間はまず本当の自分、絶対的な自己をつかまかければならない。自分のことは分かっているようで意外と分かっていない。自分自身を知ることがいかに難しいことであるか、またそれがいかに重要であるかを先人は説いている。
(4) 天命を悟る
自分の中にどういう素質があり、能力があり、これを開拓すればどういう自分をつくることができるかが、「命を知る」である。その為には、人間学を勉強し、徳を修めなければならない。逆にそうしなければ、運に自分が左右され、宿命的存在、動物的存在、機械的存在になってしまう。
(5) 倫理的価値観
倫理的価値観の中核となるのが、信、義、仁である。信とは、こういうことをして人や社会の信頼を失うことがないか、ということ。義とは、正しいことを行うこと。仁とは、相手の立場になって物事を考えること。
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