その後、東京国立博物館へ。9月21日までの特集陳列「六波羅蜜寺の仏像」と「二体の大日如来像と運慶様の彫刻」が目的です。本館には「六波羅蜜寺の仏像」の垂れ幕がありました。

まずは「六波羅蜜寺の仏像」からです。入ると直ぐに僧形坐像(伝平清盛像)が展示されており、とても優しいお顔をしていました。清盛公も戦の時は厳しい顔をするが、お経を読む時は優しい顔になるのだと思いました。
運慶作の地蔵菩薩坐像はやはり素晴らしいです。お隣の地蔵菩薩立像は少し変わっています。普通、地蔵菩薩像は錫杖と宝珠を持っていますが、こちらの地蔵菩薩立像は別の物を持っています。それは見てのお楽しみということでここでは書きません。
運慶、湛慶親子の坐像もあり、運慶が親ということで、湛慶像より運慶像の方が年をとって見えるように彫っているそうです。
六波羅蜜寺といえば、念仏を唱える口から六体の阿弥陀が現れている空也上人立像ですが、さすがに空也上人像まで東京に来てしまうと六波羅蜜寺が寂しくなるので、空也上人像は六波羅蜜寺におられます。
次は「二体の大日如来像と運慶様の彫刻」です。六波羅蜜寺の仏像も混んでましたが、こちらは更に混んでいます。周りの方の話を聞くと、どうやら13日にNHK BSで「流転の運慶仏~“大日如来像”の謎を探る~」という番組をやったらしく、その影響でたくさんの人が来ているようでした。
栃木県光得寺の大日如来座像は小さいながらも立派な像でした。真如苑が落札した大日如来坐像は本当に素晴らしい仏像でした。日本人が落札し、こうして拝観でき、本当に良かったと思いました。
ところで、「二体の大日如来像と運慶様の彫刻」は何と読んでましたか。運慶様は「うんけいよう」と読むのが正しいです。しかし、私は東博のホームページを見るまで、「うんけいさま」だと思っていました。うんけいさまと読む人の方が多いと思いますが、どうでしょうか。
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