横浜駅から相鉄に乗り、海老名駅で下車。2年前に龍峰寺の御開帳に訪れて以来の海老名ですが、駅前の景色はなんとなく覚えています。龍峰寺は駅から少し距離がありますが、要所要所でGoogleマップの助けを借りながら到着しました。お寺の近くで(ソメイヨシノ以外の)サクラが咲き始めており、春の訪れももうすぐだなと感じました。


山門をくぐり、まずは本堂でお参り。そして、本堂の裏の収蔵庫へ。中に祀られている観音様のお顔を見ると、久しぶりの再会を喜んで、微笑んでいるような気がしました。こちらの観音様は左右二本の手を頭上にかかげ、その手のひらに化仏をいただく、清水寺式と呼ばれる千手観音像です。龍峰寺の観音像は間違いなく、関東地方を代表する清水寺式観音像です。

龍峰寺の後は相模国分寺跡に行くことにしました。少し歩くと、開けた場所があり、「ここが相模国分寺跡だ」と思い、そこに入り、石柱を見ると「相模国分寺遺蹟」と書かれていました。想像していたよりも遥かに広い空間で驚きました。大きな礎石が残り、塔跡もあり、ここにかって高さ65メートルあったと推定される七重塔があったそうです。

近くの海老名温故館に行くと、相模国分寺について説明がありました。
相模国分寺は、中門から見て左手に塔、右手に金堂、塔と金堂の背後に講堂を配し、塔と金堂を回廊や築地塀で囲む法隆寺式伽藍配置であり、そのような伽藍配置の国分寺は、相模国と下総国のみだそうです。
また、塔は本来は仏舎利を納めるものですが、国分寺の塔は聖武天皇が写経した金光明最勝王経を安置するものだとのことです。
最後は海老名中央公園に行きました。ここには、1/3のスケールで復元された七重塔があります。周りはショッピングモールでその中に七重塔があるのは変な気もしますが、かって相模国分寺があった海老名らしいとも言えると思います。

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