浅草寺誌3月号の「小噺にみる浅草寺と雷」より。

七月十日は、参拝すると四万六千日参拝したのと同じ利益(功徳)が得られるとされ、境内には多くの人々が集います。「浅草寺史談抄」でこの縁起について
「室町末期からと一応想像している。それも西国の観音霊場から起こって、遂次東海道を経て、関東におよんだものと思われる」
とされています。

「年中行事大辞典」には、浅草寺では古くからこの日を「千日参り」と呼んだが、享保年間頃から「四万六千日」と呼ぶようになったと書かれています。この四万六千日法要の日は江戸時代を通じて晴天が多かったようです。「浅草寺日記」の中に出て来る四万六千日の日に雨天だったのは、天気が確認できる記事の中では、文政四年七月九日の夜以外はないようです。

*****

「四万六千日法要の日は江戸時代を通じて晴天が多かったようです」は面白いですね。私は都合がつけば毎年四万六千日は浅草寺を訪れていますが、四万六千日は晴天が似合います。晴天の下、ほおずき市を見ると「夏が来たな」と感じます。今年の四万六千日も晴れて欲しいですね。
カテゴリ
タグ