京都における熊野三山とは、新熊野(いまくまの)神社、熊野神社、熊野若王子神社のことを言います。今回、京都に立ち寄った理由は、京都の熊野三山を巡るためです。
三十三間堂から徒歩で新熊野神社へ。境内に入るとまず樟(クスノキ)が目に入りました。このクスノキは後白河上皇お手植えの神木だそうで、樹齢900年だそうです。
そして本殿でお参り。本殿には熊野牟須美大神(くまのむすびのおおかみ)が祀られています。本殿の左右には梛(なぎ)の神木がありました。熊野と言えば、神鳥である八咫烏(ヤタガラス)を真っ先に思い浮かべますが、梛の神木も重要です。
後白河上皇お手植えの樟(クスノキ)

新熊野神社から京阪線東福寺駅へ。そこから京阪電車に乗って丸太町駅で下車し、徒歩で熊野神社へ行きました。
熊野神社の境内に入り、手水舎で両手を清め、口をすすぎましたが、水を口に含んだ瞬間にこちらの水は何かが違うと感じました。直ぐ近くに案内板があり、手水は境内地下約70メートルより汲み上げられた自然水だそうです。
本殿でまずお参りをし、次に摂社・末社でお参りをして、最後に社務所で御朱印を頂きました。
本殿

熊野神社から地下鉄京都市役所前駅へ。地下鉄丸太町駅でも良かったのですが、
・目的駅が蹴上駅なので、同じ東西線の駅の方が便利
・西国三十三観音霊場札所の革堂へ立ち寄りたかった
ので、京都市役所前駅へ行きました。そしてそこから地下鉄東西線に乗って蹴上駅で下車。蹴上駅から南禅寺、永観堂を眺めながら歩き、熊野若王子神社に到着しました。
入口に梛の木があり、案内板によると京都府内で最も古い梛の大木だそうです。本殿でお参りをし、社務所で御朱印を頂きました。頂いた案内書によると本殿背後にある滝は那智の滝を表し、熊野御幸の際、後白河法皇をはじめ、修験者がこの滝で身を清めた後、熊野へ向かったそうです。
若王子という名前は、天照大神の別称である若一王子にちなんで名付けられたものであり、末社には恵比寿様のりっぱな神像が祀られていました。
京都府内で最も古い梛の大木

この日、新熊野神社、熊野神社、熊野若王子神社をめぐりましたが、熊野若王子神社のみが郊外にあるため、一番熊野らしく感じました。
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