3月3日は陽数の「三」が重なり、「おめでたい」とされる祝節「重陽」のひとつです。三十三間堂も「三」が重なる名前にちなんで、3月3日(桃の節句)に春桃会と呼ばれる法会を行っています。随分前から訪れたいと思っていましたが、今年(2018年)、とうとう訪れることができました。

三十三間堂に到着すると、入り口に「春桃会」の案内板が大きく掲示されていました。案内にも書いているようにこの日は無料で境内に入ることができます。早速、境内に入ると、テントで女性専用の「桃のお守り」を求める列が目に入りました。桃のお守りはこの日だけ授与されますので、お守り目的で訪れる人も多いと思います。

列を横目で見ながらお堂に向かい、堂内に入りました。そして、千体の観音像の前に到着すると、人で一杯です。これまで何度も三十三間堂を訪れていますが、間違いなく今までで一番混雑していました。たくさんの人の中、観音像を拝観しながら、堂内をゆっくり進むと、中央の御本尊のところまで来ました。

御本尊の前にはひな壇が飾られており、また御本尊が胸の前で合掌している両手から善縁の綱が伸びていました。今回の訪問における目的の一つはこの結縁綱参拝です。綱を握り、御本尊と更なる御縁を結びました。三十三間堂の御本尊は特に好きな仏像ですので、今回更なる御縁を結ぶことができ、とても良かったです。

中央をすぎると、混雑も少し緩和され、お堂の端に到着すると、東風壇と呼ばれる壇が設けられており、普段は見ることができない高壇から千体仏を拝観することができます。私は横から拝観した時の綺麗に整列した千体仏の姿が好きですので、今回、壇の上から拝観するのを楽しみにしていました。

壇に登るのも混雑しており、少しずつ壇上へ。やがて、壇上に到着し、そこから拝観した千体の観音像の姿は壮観で、長居できないのが残念でした。

今回初めて春桃会に訪れましたが、また訪れたいと思える素敵な法会でした。


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