感想としては、もう一度見たい映画だなと思いました。この時代の中国・唐の知識があまりないので、もう少し色々学んだ後に見れば、更に楽しめると感じました。
映像は評判通り綺麗で、極楽の宴はもちろん、最後の青龍寺の仏像群も凄いと思いました。ストーリーに触れるので詳しくは言いませんが、妖猫が楊貴妃への思いを断ち、成仏したのは、空海と出会うことにより、自然と仏教の教え「執着しない」になったのでは思いました。道元禅師の言葉「霧や露の中を歩いていると、いつの間にか着物が濡れてくるのと同じように、度々善人と親しくしていると、気がつくと善人になっているものだ」に通じるものがあると思います。
不満な点としては、日本語吹替版だけでなく、中国語版も上映して欲しかったです。李白が楊貴妃のために作った詩は、中国語で聞いたほうが、その良さをより理解できると思います。
お寺めぐり好きの人にお薦めできる映画ですので、機会があれば、是非どうぞ。
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