3月3日から3月12日まで開催された東山花灯路で、昼間に八坂神社の重要文化財の本殿が特別拝観できるとありましたので、3月11日に行ってきました。

八坂神社に到着すると境内は非常に賑わっています。話し声から、外国の方が多いのも特徴だなと思いました。

本殿でお参りし、境内にあった特別拝観の案内を見ると、30分毎に時間を区切って案内があるようです。時間を見ると10時50分ぐらいで丁度良い時間なので早速申し込もうと思いましたが、場所が分かりません。授与所の方に尋ねると、御祈祷を受ける方が入る、本殿向かって左正面にある黒い扉の中に受付の方がおられるとのこと。

扉を開けて、中におられた神職の方に特別拝観したい旨を伝え、拝観料500円を払った後、待合室で始まるのを待ちました。しばらくすると神職の方が来られ、本殿内を案内してもらいました。様々なものを案内してもらいましたが、一番印象に残ったのは、御祭神・素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱御子神の後ろに十一面観音像が祀られていたことです。

明治時代の神仏分離令で八坂神社の仏像は近隣の寺院に引き取られました。しかし、理由はわかりませんが、十一面観音像が一体だけ残っているそうです。ですので、八坂神社の本殿でお参りすると、合わせて、十一面観音にもお参りしたことになるそうです。

また本殿に御神火が灯されており、これは12月28日の午前4時に身を清めた神職の方が祭神の前において昔ながらのやり方でおこした火で、毎年新しい火に変えるそうです。仏教(天台宗)では不滅の法灯として、最澄が灯した火を大切に守り続けていますが、神道と仏教の違いを感じました。

今回神職の方に本殿を案内してもらい、八坂神社をより身近に感じるようになりました。拝観して本当に良かったと思います。今後も、神社で特別公開があれば、なるべく訪れようと思います。


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