月刊致知12号の特集は「人を育てる」です。

人生には不変の原理が二つある、といつしか思うようになった。

一つは、人生には投じたものしか返ってこない、ということである。人生に何を投じたか、その質と量が人生を決定する。

もう一つは、人生は何をキャッチするか。同じ話を聞き、同じ体験をしても、そこからキャッチするものは人により千差万別である。キャッチするものの中身が人生を決める。

イギリスの十八世紀の歴史家ギボンの言葉がある。
「あらゆる人は二つの教育を持っている。その一つは他人から受ける教育であり、他の一つは、これよりももっと大切なもので、自らが自らに与える教育である」

自らが自らに教育を与える
一人の人間としてそういう意識にまで高めることこそ、人を育てる神髄ではないだろうか。
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