22日は、京の冬の旅で特別公開をしている東福寺塔頭の龍吟庵を訪れました。龍吟庵には三つの庭があります。

一つ目の庭は「無の庭」と呼ばれています。「無」というように、一木一草も用いられていませんが、「無」ではなく、「空(くう)」を表しています。



二つ目の庭は「龍の庭」と呼ばれています。龍が海中から黒雲を得て昇天する姿を石組みにより、表しています。



三つ目の庭は「不離の庭」と呼ばれています。この庭は大明国師の幼少の頃の逸話に表しています。すなわち、国師が小さい頃、天然痘にかかり、寝込んでいると、狼の群れが国師を襲おうとしました。その時、二頭の犬が国師を守って、狼の群れを追い払ったという話を表現しています。庭は中々分かりづらいですが、話を聞いて、不離の庭が表現していることが理解できました。



当日は雨が降ったり、止んだりの天候でしたが、案内の方が「雨はお寺のごちそう」というように、雨で少し濡れた庭はとても綺麗でした。
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