お寺の方の話によると、手は十本しか残っておらず、戦、火災などにより、洛中には平安時代に造られた仏像はあまり現存していないそうです。また、像は頭部に十一面の仏面がある、いわゆる十一面千手千眼観音像ですが、頭上の十一面は三面のみ平安時代の作で、残りの面と持物は江戸時代に造られたものだそうです。仏像の造りから、奈良の仏像を手本にしたと考えられているそうです。
話の後、近くで仏像を拝観させてもらいましたが、側面から見ると、像は厚みがあり、とても力強く感じました。厚みのある側面、2メートルの像高から、力強く、どんな困難にも一緒に立ち向かってくれる観音様のように思えました。
拝観後、お寺の方から手作りの歓喜団をいただきました。清浄歓喜団は、京都では、亀屋清永でのみ販売しているそうで、今度、買って帰ろうかなと思います。

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