大津市歴史博物館の次はすぐ近くにある三井寺へ行きました。西国三十三観音めぐりで訪れて以来です。前回は観音堂に近い受付から入りましたが、今回は仁王門から。受付で頂く案内書も仁王門からの参拝順路を書いていますので、仁王門から入りましょう。



順番どおり、まずは釈迦堂へ。順番に従うと次は金堂ですが、その前に三井の晩鐘へ。300円で鐘をつくことができますので、鐘をつきました。今回の三井寺訪問はこの鐘をつくのが一番の目的でした。この鐘には龍神様にまつわる伝説があります。鐘を撞く時に頂いた「みいでらの鐘」という案内書の中の話を要約すると以下のようなものです。

“ある日、琵琶湖のほとりで子供たちが蛇をいじめているのを見た若者はその蛇を助けました。その夜、一人の美しい女性が若者の家を訪ね、やがて二人は夫婦となり、女性は子供を身ごもりました。妻は「決して中を覗かないように」と言って産小屋に篭りますが、若者は心配になって中を覗きました。すると、中では大蛇が赤子を取り巻いており、覗かれていることに気付いた大蛇は玉を握り締めた赤子を残して消えてしまいました。

赤子は玉をしゃぶりすくすくと育ちますが、うわさを聞いた領主にその玉を取られてしまいます。若者は湖畔で困り果てていると琵琶湖から龍が現れ、「私はあなたに助けてもらった蛇です。あの玉は我が子が無事に育つように私の眼玉を与えたものです。まだ片方の眼玉があるのでそれを差し上げましょう。ただし、私は盲目となるので、わが子の姿を見ることができなくなってしまいます。よってどうか三井寺の鐘を撞いて子供の無事を知らせてください」と頼みました。”

この話を知って、三井寺を訪れた時には是非、鐘を撞こうと思ったのでした。鐘を撞く時に琵琶湖にいらっしゃる龍神様にその音が届くようにと思いながら撞きました。



次は金堂です。金堂の本尊の弥勒菩薩は絶対秘仏ですが、金堂には様々な仏像が祀られています。怖いお顔をされた大黒天像、尊星王像(妙見菩薩)、走り大黒天像、円空仏(全てが善女竜王)、かっこいい不動明王と二童子像などがお薦めです。

微妙寺で湖北十一面霊場・第一番札所のご本尊である十一面観音像を拝観し、西国三十三観音の如意輪観音像を祀る観音堂へ。ご本尊は厨子の中ですがお前立ちの観音様を拝観し、般若心経を読経しました。

そして、前回訪れなった水観寺へ。こちらには西国薬師霊場の薬師如来像が祀られています。智証大師円珍の像も祀られており、その像は一般に言われている円珍さんの特徴をよく表しているなと思いました。

最後は鬼子母神を祀る護法善神堂へ。こちらも前回、訪れなかったお堂です。今回初めてお参りしましたが、とても霊験あらたかな仏様だという印象を受けました。これから三井寺を訪れるときには、必ずお参りします。

今回で二度目の訪問ですが、前回は三井寺を十分に理解できていなかったと思いますが、今回は前回よりは理解できたと思います。西国観音のお寺は噛めば噛むほど味が出るではありませんが深みのある良い寺院が多いです。
タグ