鎌倉の長谷寺では、坂東観音札所午歳開帳として、3月1日~4月30日、8月1日~9月30日の期間、後立観音(うしろだちかんのん)」と呼ばれる木造+一面観音菩薩立像が特別開帳されています。本日(9/30)が最終日でしたので、長谷寺を訪れました。

長谷寺を訪れるのはかなり久しぶりで、宝物館が改修中で、大黒天の拝観場所、朱印をいただく場所、写経をする場所、写経をしていた場所に弁財天が祀られているなど、かなり変わっており、少し驚きました。

しかし、観音堂に入ると、大きな長谷観音がいらっしゃるのは変わりません。今回は特別公開として、本尊の向かって右前に前立観音像、左前に後立観音像が祀られていました。後立観音像につながっている結縁綱がありましたので、綱を握り、観音様と御縁を結びました。

後立観音像は金ピカで、前立観音像は黒ずんでおり、本尊はその中間ぐらいの金色でした。また大きさは、後立観音像が一番小さく(90センチぐらい?)、前立観音像がその次(等身大ぐらい?)、そして、もちろん、本尊が一番大きいです。

それら三像を眺めていると、

後立観音像は金ピカで一番小さいので、観音菩薩として、生まれたばかりの姿。そこから、修行をして、黒くなってしまったのが、前立観音像。更にそこから修行をして、悟りを開き、金色になったが、あえて菩薩にとどまり、衆生を救っているので、少し黒ずんだ姿の本尊。

のように感じました。


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