よく自我を捨てろって言いますよね。そのために坐禅をやったりしますが、三年やったからといって、なかなか捨てられるものじゃありません。ところが、ありがたいことに、私の場合は人に冷遇されるという洗礼を受けたことによって、つまらないプライドを捨てることができたんですね。
それを持ち続けていると、いつも不満ばかり言います。ところが、一度つまらないプライドを捨てて、目の前の対象に無心で打ち込んでいくと、全く別の新たなプライドが生み出される。すると、以前と同じ境遇にあっても、不満は消えていくものなんですね。
私が社会に出て、唯一人掃除に励んでいた時、周りから嘲笑されても何を言われても、続けることができたのはつまらないプライドを捨てていたからに他なりません。
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