大津市歴史博物館で開催されている「石山寺と湖南の仏像展」に行きました。
おおつ1dayきっぷを使用して、別所駅で下車し、そこから歩いて博物館へ。1dayきっぷを見せると入館料が600円から450円になるのでお得です。



入口から順番に壁沿いに展示されている仏像を拝観していきましたが、途中で4,5人のグループの方が熱心にある仏像を見ていました。その方達をよけようとした時に会場全体を見渡すとある仏像が目に入りました。その仏像は一目見て、とても素晴らしいと感じました。その仏像とは、石山寺の多宝塔に安置されている快慶作の大日如来坐像です。

これこそ、仏の中の王である大日如来という仏像です。360度、全ての角度から拝観できるのでぐるっと一周しましたが、どの角度からも素晴らしい。私の中では、如来部門で一番の仏像です。もし前に座って拝観できるようになっていれば、ずっと拝観し続けていたい仏像でした。

それ以外で印象に残った展示は、裸形の阿弥陀如来立像です。裸形というように裸です。現実感を求めるために、肉身部と着衣部とを別材で造った像だそうですが、とても驚きました。

快慶作と思われている不動明王坐像も良かったです。こちらもかっこいいです。すっかり、快慶のファンになりました。石山寺の本堂に懸かる懸仏は、普段は秘仏として拝することの許されない厨子内の本尊と両脇侍の姿を明確に表しており、本尊の観音様を表した像を見ていると観音様のありがたさが伝わってきました。

「石山寺と湖南の仏像展」は大満足の展示でした。8月24日までですので、まだ行かれていない方は是非、お薦めします。快慶作の大日如来坐像の実物は写真の何倍も素晴らしいですよ。
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