東北新幹線に乗り、東京駅から仙台駅へ。そして、仙台駅西口バスプールから、るーぷる仙台に乗り、博物館前で下車。そこから少し歩くと、仙台市博物館に到着しました。
館内に入ると、当日券を購入するための長い列があり、びっくりしました。結局、当日券を購入するまで30分ほど待つことになりましたが、室生寺展が大人気なのは嬉しいことですね。展示室に入ると、混雑はしていましたが、大混雑というほどではなく、寺宝の拝観を楽しめました。以下、印象に残った仏像の感想です。
・釈迦如来坐像
室生寺では弥勒堂に祀られている仏像です。別の展示会でも拝観したことがありますが、何度見ても、衣の表現が素晴らしいです。
私が訪れた時、像の正面に車椅子の方がおられ、像をずっと見つめていました。横側から像と車椅子の方を見ると、まさにお釈迦様が優しく語りかけているように感じました。
・金堂の諸仏
大きな部屋に、十二神将像、薬師如来、地蔵菩薩、十一面観音、文殊菩薩像がそれぞれ単独で展示されていました。金堂での拝観は少し距離がありますが、展示室では、全ての像を間近で拝観することができ、十二神将、十一面観音像は360度から拝観できました。
十二神将像は金堂における拝観では細部まで分かりませんが、展示室で改めて拝観すると、素晴らしかったです。特に、目が合う像が何体かあったのですが、像と目が合った時は一段と格好良かったです。
像はどれも素晴らしいですが、その中でもやはり、十一面観音像は特別でした。十一面観音像の前にはひときわ多くの人が集まっており、私もまず正面からじっくり拝観しましたが、本当に素晴らしいお姿です。
十一面観音像は360度から拝観できますので、ゆっくり回っていきます。そして、真後ろへ。よく知られているように十一面観音像の頭上にある十の菩薩面の内、真後ろの菩薩面は暴悪大笑面と呼ばれ、大きく笑っています。実は私、あるつまらないことを気にしながら、特別展に来ていました。でも、大笑いする暴悪大笑面を見て、つまらないことは見事に消え去りました。
像の全体を拝観し、再び、正面から拝観しようと像の正面に集まっている人を見ると、女性の方がほとんどでした。「女人高野」、そう呼ばれる室生寺に相応しい観音像だと、改めて感じました。

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