JR北鎌倉駅で下車し、雪が残る道を歩いて、建長寺へ。到着し、受付をしようとすると、雪のため、三門の拝観は出来ないとのこと。残念ですがしょうがないですね。代わりに普段拝観できない修行道場を拝観できるそうです。
集合時間に三門下に集まり、案内が始まりました。まず、三門からです。
三門上はとても神聖な場所で、三門を通るとその神聖な場所を通ることになるので、お寺への行き帰りには三門を通って欲しいとのことです。
現在の三門は二代目で、鎌倉時代は今の三倍の三門があったそうです。
次は国宝の釣鐘です。建長寺には国宝が3つあり、釣鐘以外は掛け軸で常時見ることは出来ません。国宝の釣鐘は現在も現役で、鐘の音を響かせているそうです。
次は修行道場です。建長寺は現在16名の修行僧が修行をしており、修行道場の本堂を拝観しました。臨済宗は必要な分しか置かないため、とてもシンプルな本堂でした。修行僧は最低三年は修行する必要があるそうで、起床は午前3時、就寝は午前12時が普通だそうです。
次はビャクシンです。建長寺創建時に植えられた古いビャクシンがあり、雪のため、枝の一部が折れていました。そのような折れた枝から数珠を作り、ビャクシンの数珠が臨済宗では最も尊ばれるそうです。
次は仏殿です。室町時代作の本尊・地蔵菩薩坐像が祀られています。仏殿は元は増上寺にあり、臨済宗の建物にはない、きらびやかさがあります。
次は法堂です。名前の通り、昔は説法をした場所です。臨済宗建長寺派のお寺の名前が書かれた板があり、現在、407寺あるそうです。また建長寺派は関東地方+静岡県にしかないそうです。
最後は唐門です。こちらも元・増上寺にあったもので、最近修復したので、とても鮮やかです。今は勅使門で滅多に開くことはないそうです。建長寺と増上寺に何か関係があったのかという質問に対して、偉人を祀る建物は定期的に建て直され、かっての建物はリサイクルとして色々なお寺に渡ったそうです。かって建長寺は大変な時期があり、その時に徳川幕府と深いつながりのある増上寺から移築されたそうです。
三門の拝観は出来ませんでしたが、僧侶の方の案内で興味深く建長寺を拝観できました。次回は是非、三門の拝観をしたいです。
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