放生院の次は恵心院です。恵心院では、まず本堂兼護摩堂に入り、五大明王の前でガイドの方の話を聞きました。五大明王の中、不動明王は室町時代、他は江戸時代作とのことです。

次に堂内左壇に行くと、恵心僧都(えしんそうず)の坐像が祀られていました。この地にあった龍泉寺を再興したのが恵心僧都で、寺号を恵心院と改めたのも恵心僧都です。

堂内中央には、十一面観音立像が祀られていました。左手は水瓶を持っており、右手は下げて、いわゆる与願印をしていました。案内の方によると、与願印の形を「手を差し伸べている」、あるいは「ストップしようとしている」のように感じる方がいるとのこと。

私もどのように感じるかなと思い、像を眺めましたが、像の前は狭く長い間立ち止まっているわけにもいかなかったので、残念ながら、何かを感じるまでにはならなかったです。拝観した瞬間に何かを強く感じる像と、じっくり拝観して何かを感じる像がありますね。

像はお顔の木目が特徴的でした。霊木を使用したのか何か深いわけがあるように感じました。
十一面観音像の脇侍は、虚空蔵菩薩、大日如来で、変わった三尊形式ですね。

次は別のお堂に移動して、敷曼荼羅、阿弥陀三尊来迎図などを拝観しました。来迎図は阿弥陀如来が坐像で、珍しかったです。




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