次は高崎市の万日堂を訪れました。
こちらには、見返り阿弥陀像が祀られています。

お堂に到着すると、世話人の方からお話を聞きました。
阿弥陀像は江戸初期にはこの地にあり、仏像を背負ってきたので、台座がなかったそうです。

江戸時代の俳人が読んだ句
 おもしろひ ゆめみる かほや 涅槃像
があります。

像はもちろん涅槃像ではありません。台座がないので、句から江戸時代は寝かして祀っていたとも考えられるそうです。

大正時代に台座と光背が造られました。ちなみに像は室町時代の作です。

見返り阿弥陀像といえば、京都・永観堂ですが、永観堂の像と一番似ている見返り阿弥陀像と言われているそうです。

像は両手首が欠けていますが、素敵でした。
個人的には向かって右に移動し、阿弥陀像と顔が向かい合う場所から見る御姿が一番良かったです。
「永観、遅し」ではありませんが、阿弥陀像が語りかけているように感じました。




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