到着すると、管理されている方々が待っておられ、まずはお堂の前で説明を聞きました。
曦という字は難しく、なかなか「あさひ」とは読めませんが、太陽が地平線、あるいは水平線から頭を出す前の状態を意味しているそうです。
また縁起では、行基と弘法大師がこの地を訪れた時、三丈ほどの楓の木の下で休んでいると、うろの中に仏像に似た青石があり、行基が秘文を唱えると、石の姿は観音菩薩に変わったとあります。
縁起に行基や弘法大師が単独で現れることはよくありますが、二人そろって登場する縁起は珍しいですね。
お話を聞いた後、堂内に上がり、祀られている如意輪観音像を拝観しました。

「曦」という字が示すように、光背に大きな太陽がありました。
観音信仰と太陽信仰が習合したのでしょうね。
地域の人々から大切に信仰されている観音様にお会いでき、良かったです。
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