致知五月号の特集は「知好楽」です。

以下、総リードより。
松下電器の社長だった山下俊彦さんが色紙を頼まれると好んで書かれたのが「知好楽」である。
「これを知っているだけの者は、これを愛好する者におよばない。これを愛好する者は、これを真に楽しむ者にはおよばない」
極めてシンプルな人生の真理である。仕事でも人生でも、それを楽しむ境地に至って初めて真の妙味が出てくる、ということだろう。

ここでいう「楽」は、趣味や娯楽に興じる楽しさとは趣を異にする。その違いを明確にするために、「真楽」という言い方をする。
何事であれ対象と一体になった時に生命の深奥から沸き上がってくる楽しみが「真楽」である。
物事に無我夢中、真剣に打ち込んでいる、まさにその時に味わう楽しさが真楽なのである。
人生の醍醐味とはこの真楽を味わうことに他ならない。
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