興福寺は今年、南円堂創建1200年記念として、4月12日から6月2日まで、南円堂の不空羂索観音を特別開帳し、同時に北円堂も開帳します。
南円堂の御開帳は10月17日の年に一回だけですので、貴重な機会です。
以下、印象に残ったことを書きます。
・南円堂は明治以前は簡単に入堂は出来なかった。足利将軍でさえ入れなかった。
・お堂は一般に南を向いているが、南円堂は東を向いている。つまり、春日大社のほうを向いている。
・造像には目的がある。南円堂は藤原内麻呂、北円堂は藤原不比等の供養のために造られたことを忘れないで欲しい。
「興福寺の諸尊を拝む」ということで、
その一 裁判所から引っ越してきたお地蔵さん
その二 興福寺のパワースポット
その三 仏をこころに思い描く
その四 奈良で初めて通じる祈りがある
の話がありました。
・奈良地方裁判所はかって興福寺一乗院があった場所にあります。裁判所の建て替えの際、裁判所にあったお地蔵さんを興福寺に移動しました。お地蔵さんは暗い所にあり、誰にも拝まれず、顔はのっぺらぼうだったそうです。
移動する際、明るい場所に安置するようにとのことだったので、三重塔の下に安置したそうです。すると、お地蔵さんに顔が浮かんできたそうです。
次回興福寺を訪れた時には、三重塔のお地蔵さんにお参りしたいと思いました。
・興福寺では修行として、不動堂で護摩を焚くそうです。ある夜、護摩を焚いていると足音が聞こえるが、振り向いても誰も居ないことが何度もあったそうで、その時、興福寺は亡くなった人も訪れる素晴らしいお寺だと実感したそうです。
不動堂は南円堂の前にありますので、興福寺を訪れた時は毎回お参りしていますが、これからも必ず訪れようと思います。
南円堂の特別公開に合わせて奈良に行きますので、その時のことは後日書きたいと思います。

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