お寺に到着すると、拝観料1000円を払い、早速、涅槃図のある部屋に向かいました。涅槃図は高さが約8メートルありますが、天井から曲がることなく掲げられており、近くで拝観することができました。また部屋にはお寺の方がおられ、説明をしてくれました。
涅槃図は1599年に長谷川等伯により、描かれ、二つの特徴があります。
一つ目は、当時には珍しい、コリー犬が描かれていることです。等伯は大坂・堺で南蛮人が連れ歩くコリー犬を見て、涅槃図の中に加えたのでないかと考えられているそうです。
二つ目の特徴は、画の左中央に他の涅槃図では見られない人物が描かれおり、それは長谷川等伯自身だと考えられているそうです。
ちなみに涅槃図は建物の二階からも見ることが出来、二階から見た場合は丁度、長谷川等伯と思われる人物がよく見えます。
お釈迦様の涅槃を悲しんでいる長谷川等伯と思われる人物を見ていると、やはり、長男・久蔵の死を悲しんでいる等伯を思い浮かべます。
お寺の方に尋ねると、直木賞作品「等伯」を読んだ影響で、訪れている人が多いとのことです。
今回、等伯の涅槃図を見て、長谷川等伯について、学びたくなりました。本を紹介してもらったので、読んでみようと思います。

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