3月17日、京都駅からバスに乗り、バス停「真如堂前」で下車しました。バス停の近くに案内板があり、それに従って歩くと、真如堂に到着しました。

境内は三重塔もあり、立派です。本堂に上がり、有料区間の拝観をお願いしました。拝観料は600円で、花供曽(はなくそ)も付いていました。





花供曽とは不思議な名前ですが、案内によると、

真如堂の「花供曽」は、正月、御本尊に供えた鏡餅のお下がりを小さく刻んで軽く焼き、黒砂糖をからめて菓子にしたものです。
その変わった名前は、仏様への供物を意味する「花供御」に由来するのではないかと思われます。
花供曽をいただくと無病息災で過ごせるといわれ、昔から当山では、涅槃会にご参拝の方々に授与しています。

とのことです。
東福寺では売られていた花供曽を購入しましたが、味に関しては、真如堂の方が圧倒的に上でした。

しばらく待っているとお寺の方が涅槃図の説明をしてくれました。説明があるのは有難いですね。
涅槃図は今から約300年前の1707年に三井家の女性たちの依頼により制作されたもので、昨年、修復されました。よって、300年前の色彩にほぼ戻ったとのことです。

涅槃図には130種類の動物が描かれており、海の動物まで描かれているのが特徴とのことです。確かに、鯨、タコ、イカなどの他の涅槃図では見かけない海の動物が描かれています。

また、お釈迦様が亡くなった悲しみを表現する方法として、小さな動物は花をくわえているのが特徴とのこと。これに関しては説明があるまで、気づきませんでした。ちなみに、小さな動物ではありませんが、鯨は珊瑚をくわえていました。

涅槃図を拝観した後、引き続き、堂内を拝観しました。その中に「涅槃の庭」と呼ばれる庭がありました。
石で涅槃の様子を表しており、また借景の東山三十六峯もお釈迦様の涅槃の姿に見えることから、二つの涅槃を拝観できる庭とのことです。



真如堂ではお寺の方の丁寧な説明があり、良いお参りができました。
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