3月16日、JR西日本の京の歴史探訪ウォークに参加した時の話です。東福寺を出た後、泉涌寺の塔頭である戒光寺を訪れ、ご住職様からお話を聞き、その後、泉涌寺の仏殿で涅槃図の解説もしてくれました。

泉涌寺の仏殿に入ると、こちらも大きな涅槃図が掲げられていました。東福寺の涅槃図は大きく感じましたが、泉涌寺のものは更に大きく、日本一の大きさだそうです。

東福寺の仏殿は大きいので、大きな涅槃図もそのまま掲げることができますが、泉涌寺の仏殿は高さが足りないので、そのままでは掲げることができず、天井、壁、床の三つに沿って、掲げられています。
そして、その掲げ方に意味があるそうです。

天井には、涅槃図の満月が描かれている部分があります。これにより、実際に満月が出ていることがイメージできます。

正面の壁には、お釈迦様が横になっている部分があります。泉涌寺の涅槃図では人物は等身大に描かれているので、実際に涅槃の場面に立ち会っているような気になります。

床には、動物たちが描かれています。

今回の京都旅行では、東福寺、泉涌寺、真如堂、本法寺で涅槃図を拝観しましたが、リアリティを一番感じたのが泉涌寺の涅槃図でした。そして、その点が泉涌寺の涅槃図の一番の魅力だと感じました。


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