月刊致知三月号の特集は「生き方」です。総リードより。

佐藤一斎は「言志録」でこう述べている。
 人は真剣に考える必要がある。「天はなぜ自分をこの世に生み出し、何の用をさせようとするのか。自分はすでに天の生じたものであるから、必ず、天から命じられた役目がある。その役目をつつしんで果たさなければ、必ず天罰を受けるだろう」と。

では、天役を知るにはどうするか。致知にご登場いただいた人たちの姿に思いを馳せると、三つの資質が浮かび上がってくる。

一つは、与えられた環境の中で不平不満を言わず、最善の努力をしている。

二つは、「他責」の人ではなく、「自責」の人であること。
大きな成功を遂げた人は失敗を自分のせいにし、失敗者は失敗を人や運命のせいにする。その態度の差は人生の大きな差となって現れてくる。

三つは、燃える情熱を持っていること。

三本の柱が立って、物は安定する。人生を安定させる三つの柱を忘れぬ生き方を心掛けたい。
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