本日(12/1)、足立区立郷土博物館で10月20日から12月9日まで開催されている区制80周年記念特別展「足立の仏像」を鑑賞に行きました。

足立区立郷土博物館に行くには、JR亀有駅あるいは綾瀬駅からバスに乗ることが紹介されていますが、北綾瀬駅から歩ける距離でした。

博物館に到着し、入館料を払いましたが、200円と非常に安いです。また図録は今回展示されていない足立区の仏像も含まれており、オールカラーの222ページで600円とこちらもお買い得です。



以下、印象に残った仏像を紹介します。

・吉祥院 弁才天坐像
 八臂の坐像であり、案内に「美しい色彩が残る」とあるように、本当に色彩が綺麗でした。像は360度から鑑賞できるので、像の後ろに書かれている墨書も見ることができました。

・圓通寺 地蔵菩薩坐像
 案内に「左手に宝珠、右手に錫杖を持ち、左足を踏み下げて蓮華座に坐す。このような姿の地蔵菩薩は延命地蔵と呼ばれ・・・」とあり、今まで何度かそのような地蔵菩薩像を拝観したことがありますが、延命地蔵さんだったと知りました。

・勝専寺 千手観音立像
 本像の千手観音の「千手」が転じて、「千住」になったという由来がある像で、数年前、閻魔大王の御開帳のため、勝専寺に訪れた時から拝観したいと思っていたので、今回、お会いすることができたのは嬉しい驚きでした。

 荒川から引き揚げたという伝承があり、川や海から引き揚げたという伝承がある場合は霊木で造られていることが多いですが、こちらの千手観音立像も霊木で造られたという印象を受け、霊験あらたかに感じました。

・長勝寺 妙見菩薩坐像
 亀に両足を乗せた倚像です。妙見菩薩は北斗七星を神格化したものなので、亀は北方の守護神・玄武だそうです。

 千葉氏が妙見菩薩を信仰していたので、千葉氏が治めていた下総地域には妙見菩薩像が多くありますが、妙見社が中山法華経寺に勧請されたことから、日蓮宗のお寺にも祀られるようになったそうです。

・西光院 聖観音菩薩立像(田光り観音)
 自然木に浮き彫りされた像で、初めて見た時、思わず「おー」と声が出てしまいました。木に仏像を刻んでいるので、霊木なのでしょうね。
「十二年に一度の午歳には盛大に供養が営まれている」とありましたので、午歳にお寺を訪れたいと思います。

もちろん、上記以外の仏像を良かったですよ。
YouTubeに今回の展示会の紹介がありましたので、以下に紹介します。




タグ