湖北観音めぐりの打ち上げをしようという話が拡大して、鎌倉を散策しようという話になり、本日、吉田さらささんとAll aboutの募集で集まった方々と鎌倉へ行ってきました。
訪れたお寺は、
覚園寺 → 杉本寺 → 来迎寺 → 宝戒寺 → 鎌倉国宝館
です。

この中で一番印象に残ったのは、鎌倉三十三観音めぐり以来、訪れていなかった来迎寺です。前回は個人で訪問し、本堂内で各仏様にお参りをした後、御朱印を頂いて直ぐに本堂から出たので、各仏様をゆっくり拝観する時間がありませんでした。しかし、今回は団体で訪れましたので、お寺の方の丁寧な説明があり、各仏様をゆっくり拝観することもできました。

本堂内には、阿弥陀如来、如意輪観音、地蔵菩薩、バツダバラ尊者が祀られていましたが、個人的には、如意輪観音像が一番良かったです。お寺の方の説明では、如意輪観音像は彫りが普通ということで美術的には高く評価されていないそうです。しかし、美術的価値と仏像を良いと思う基準は別です。如意輪観音は大きな像で、お顔も優しく、鎌倉で一番美しい仏像というお寺の方の説明にも文句のない美しさでした。

如意輪観音像を眺めているとある方が「観音様は男性ですか、女性ですか」と私に尋ねました。観音像が男性的にも見え、また女性的にも見えるのでそのような質問をしたのでしょうが、話している中にそれらしい回答が浮かびました。
観音様は助けを求める人にとって最適な姿で現れます。男性として救うべきだと考えたならば男性として、女性として救うべきだと考えたならば女性として現れます。よって観音様の仏像を見た時、ある人は男性、別のある方は女性だと思うのは、観音様がその方に最適な姿に変化しているからです。

またバツダバラ尊者はお風呂場で悟ったということで、禅宗のお寺のお風呂場に祀られることが多いそうです。お風呂場のような湿気の多い場所に祀られるため、古い像が残っていることはほとんどないそうです。こちらのバツダバラ尊者像は、祀っていた禅寺が早くに無くなってしまったため、現存しているそうです。

今回も湖北観音めぐりと同様に楽しくお寺めぐりをすることができ、共通の趣味を持つ仲間の大切さを実感しました。
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