立花毘沙門堂は午後三時から予約をしており、少し早く到着したので、境内で案内の方が到着するのを待っていましたが、こういう場所でのんびりするのは悪くはないなと思いました。

時間通りに案内の方が現れ、まずは境内にある案内板の前で説明が始まりました。その時、「何時まで大丈夫ですか。私は話好きなので、話が長くなりがちですので」のような旨を話され、そう言えば、ネットで立花毘沙門堂の案内の人は話し好きだったと書いてあったなと思い出しました。
当日宿泊する宿の関係で4時半にはここを出なければいけないので、1時間半のお参りとなります。

案内板の前では、アルテイ、モレら蝦夷の抵抗、前九年の役などの話を聞きました。東北の仏像を知るには、東北の歴史を知る必要があるなと実感しました。
そして、収蔵庫に移動すると、中央に毘沙門天像、左右に二天像が安置されていました。毘沙門天は仏教の仏様ですが、こちらでは神として祀っているとのことで、まずは二礼二拍手一礼でお参りをしました。
戦前、東北で国宝に指定されていた毘沙門天像は
・成島毘沙門堂
・立花毘沙門堂
・藤里毘沙門堂
で、成島毘沙門堂、藤里毘沙門堂は兜跋毘沙門天像、立花毘沙門堂は(普通の)毘沙門天像が祀られています。
立花毘沙門堂の毘沙門天像は成島、藤里の像よりも小さく、戦の時に神輿の乗せて戦ったとも言われているそうです。
二天像は中央の毘沙門天像よりも大きく、三尊形式で造られたのではなく、二天像は別のお寺から移動されたと考えられるそうです。
東北では二天像が多いそうで、以前は持国天、多聞天と呼んでいましたが、現在は持国天、増長天と呼んでいます。
一般に向かって右が阿形、左が吽形ですが、こちらでは逆になっています。
二天像の衣は風に舞っているような感じなので、風が舞って来訪者を歓迎しているのを表していると思われた方がいらしたそうで、良い仏像の見方だなと感じました。
上記以外にも色々な話を聞けた立花毘沙門堂は思い出深い訪問となりました。立花毘沙門堂を拝観される方は十分に拝観時間を取っておきましょう。
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