旧海岸寺と呼ばれるように海岸寺は明治の廃仏毀釈で廃寺となり、仏像は本尊であった千手観音像のみが残っています。その像を安置する収蔵庫に到着し、中に入ると、憧れの千手観音像が祀られていました。
画像よりも遥かに素晴らしいお姿です。とても美しい像で、今まで拝観した観音像の中で五本の指に入る美しさだと思いました。いつまでも拝観していたい気持ちで、なかなか収蔵庫を離れがたかったです。
ところで、海のない長野県で何故、海岸寺という名前がついたのでしょう。案内の方によると、開眼から海岸になったのではないかと言われました。
またお寺から見える雲海から海岸寺とした説もあるそうです。拝観を終え、バスに戻る時、少し雲海らしきものが見え、雲海から海岸寺と呼んだ説があるのも理解できました。

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