三宝寺荒神堂という名前のとおり、三宝荒神が祀られています。事前の案内によると、村上義清が三宝荒神を深く信仰しており、正室が難産の折、三宝荒神に祈ったところ、安産となり、また、三宝荒神が女身に姿を変え、夜泣きの子供に乳を与えました。この奇瑞に深く感謝した村上義清は、女身の三宝荒神像を造って祀ったとのことです。

三宝荒神といえば、憤怒の表情をしているのが一般的ですが、女身の三宝荒神像とはどのような御姿をしているのだろうとお寺に向かう途中、考えていました。

お寺に到着すると、まずは本堂裏にある収蔵庫に案内され、そこに女身の三宝荒神像が祀られていました。

ふくよかで優しいお顔をされており、左手で子供を抱くその姿は正に安産、子育て、授児の守護仏という印象を受けました。



次は本堂に移動し、堂内を拝観しました。村上義清が祈った三宝荒神像が祀られており、こちらは一般的な憤怒の表情の三宝荒神様でした。その隣には、子育聖観音と呼ばれる、左手に子供を抱いた観音様が祀られていました。また欄間には、獅子と子獅子が刻まれており、三宝寺は正に安産、子育てのお寺だなと思いました。

お寺の方の御厚意で、本堂内の仏像も写真に撮らせてもらいましたが、私は早々と写真を撮るのを止めてしまいました。

村上義清が祈り、感謝の気持ちで造った仏像。また、現在も安産、子育てで真剣にお祈りされている仏像。上手く表現できませんが、それらの像を何も考えず、ただ写真に撮ることに抵抗を感じ、心のバランスが崩れるような気がしました。

何となくお経が読みたくなり、ちょうど堂内に般若心経が掲げてあったので、それを読むことにより、少しバランスがマシになった気がしました。
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