今回の播磨国・お寺めぐりを10月14日にした理由はただ一つ。兵庫県加東市にある朝光寺で本堂の屋根瓦ふき替え工事が終了し、その落慶法要が行われ、ご本尊の千手観音立像が御開帳されるからです。

朝光寺の本堂は国宝で訪れたいと思っていましたが、最寄りのバス停・朝光寺口から徒歩50分とあり、今まで訪れる機会がありませんでしたので、今回の訪問はとても楽しみにしていました。

朝光寺の駐車場に到着すると駐車場いっぱいに車が止まっています。私は朝光寺の御開帳情報はあまり知られていないと思っていたのですが、やはり、お寺好き、仏像好きの方々は情報を仕入れていたようです。

国宝の本堂は立派で、大きな羽根を広げた姿のように感じました。



堂内に入ると、中には二体の千手観音立像が祀られていました。







金色の観音像は三十三間堂に祀られていた千体の観音像の一つだったそうです。三十三間堂はたくさんの観音像があるので、一体一体の印象は薄くなりがちですが、それぞれが本尊に相応しい素晴らしい仏像だと改めて感じました。

観音像は本来は60年に一度の開帳で、前回は2000年だったので、次回は2060年とのことです。鶴林寺同様、一生に一度お会いできるかどうかの仏様にお会いできただけで満足のお寺めぐりでした。
タグ