9月28日に長浜城歴史博物館で9月7日から10月14日まで開催されている特別展「湖北の観音」を見に行きました。全体の感想としては、「博物館で仏像を見るのも良い」と思いました。今回展示されている仏像はお堂で何度か拝観しているものもありましたが、博物館で拝観することにより、新たに分かったことがたくさんありました。博物館での展示の利点は細部まで分かることだと思いますので、それが実感できた展示でした。

以下、印象に残った仏様を書きたいと思います。

・善隆寺(和蔵堂) 十一面観音立像
 一度、お寺でお会いした観音様です。ですので、非常に懐かしく感じました。

・菅山寺 十一面観音立像
 雑誌「みーな」の湖北の観音さま特集号で写真を見て、一度お会いしたいと思っていましたので、その姿を見た時、とても嬉しかったです。

・石道寺 十一面観音立像
 有名な観音像とは別の観音様です。リポンのようにみえる飾りがとてもかわいく感じました。

・総持寺 千手観音立像
 錫杖と宝戟を持つ手が合掌手、宝鉢手に比べて細く、子供のような手に感じました。そう思いながらお顔を見ると、お顔も幼い子供のような表情に感じました。

・西浅井町山門自治会 馬頭観音坐像
 迫力のある馬頭観音です。その姿を見た時、思わず「おぉー」と声が出ました。

・安念寺 いも観音
 表面はぼろぼろになっています。しかし、それが神々しさを増し、像をとても魅力的にしています。

・夫馬自治会 十一面観音立像
 お顔の木目が特徴的で神木で造った像なのかなと思いました。いも観音の隣に展示されていたので、あえて隣に並べたのかなと感じました。

・阿弥陀寺 聖観音像
 持物はありませんが、左手は未敷蓮華を持っていたと想像され、右手の印はよくある未敷蓮華を開こうと親指と人差し指で輪っかを作っているものではありませんでした。それを見て、未敷蓮華を開こう、つまり、悟りを開こうとしているが、まだどのようにすれば分からない姿を表しているのかなと思いました。

・田中自治会 十一面観音立像
 今年の八月に田中神社で拝観した観音様です。しかし、神社で拝観した時の印象とは全然印象が違いました。

・徳円寺 馬頭観音立像
 こちらの観音様もお堂で拝観したことがあります。しかし、もっと大きな像のような記憶があり、こんな大きさだったかなと思いました。隣に横山神社の馬頭観音立像が祀られており、どちらも三面八臂でした。八臂の内、一番下に付いている手は逆V字をしており、それが我々衆生を温かく迎えているような感じで良かったです。

以上、色々と書きましたが、書いていない観音像も当然素晴らしく、印象深い展示でした。


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