9月15,16日と福井県若狭地方にお寺めぐりに行きましたので、その時の話を書きたいと思います。

新横浜駅から新幹線に乗り、米原駅で下車。そこで同行者の方々と合流し、車で若狭地方に向かいました。「初日は大島半島のお寺を巡る」と聞いていましたが、「大島半島とはどこ?」の状態でした。Wikipediaの大島半島の項目によると、寺院は、清雲寺、長楽寺、常禅寺が有名とのことですが、清雲寺は法要があるとのことで、今回は長楽寺と常禅寺の拝観となります。

予約の時間より少し早く到着しましたので、収蔵庫の前で待っていると、お寺の方が到着し、収蔵庫の扉を開けてくれました。

中を覗くと丈六の阿弥陀如来坐像のお姿が目に飛び込んできました。私は如来像では、如来の偉大さが最も強く伝わってくる丈六仏が一番好きです。それと収蔵庫等の扉が開かれ、丈六仏の姿が飛び込んでくる瞬間も好きです。

阿弥陀如来坐像は定朝様で、とても素晴らしものでした。頂いた案内に「日本海側には、これほどの像はない」と書かれていましたが、そう言いたくなるのも理解できる像です。

きちんとした調査はしたことがないそうで、調査をすれば、今は重要文化財ですが、国宝になるかも知れませんね。

阿弥陀如来坐像の向かって右側に多聞天立像が祀られていました。こちらも国の重要文化財です。多聞天像は左手には宝塔を持っていましたが、右手には何も持っていませんでした。また右手は人差し指が地面を指しており、最初は武器を支えるためかと思いましたが、お寺の方に聞くと元々何も持っていないとのこと。地面を指差すのは降魔印と思いますので、疫病退散を祈ったのでしょうか。

長楽寺では素敵な丈六の阿弥陀様と出会え、良い時間を過ごすことが出来ました。


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