堂内には向かって左に十一面観音像、右に菩薩形立像が祀られており、観音像を見た最初の印象は「パンプレットの写真と随分違う」でした。しばらくして分かりましたが、こちらの観音様は見る角度により、印象が随分違いました。
私はいつも仏像を拝観した時の印象を忘れないようにメモしているのですが、「優しいお顔をしている」とメモした後、再び観音像を見るとそうは感じなく、「あれー」と思いました。観音像はしゃがんで下から見上げた時、にこやかで優しいお顔と感じるのですが、立ったままで見るとそうは感じませんでした。
また頭上の十一面の正面を向いている顔を憤怒相で、珍しいなと思いました。水瓶の中に未敷蓮華があり、それがマイクのように感じました。
菩薩形立像はその名前の通り、どの仏様か分かっていないのですが、持物は日光菩薩のものでした。しかし、持物や肘から先が候補であるため、どの菩薩像として制作されたかは分からないそうです。
田中神社では、素敵な仏像を拝観し、像を守る方々と話をすることができ、湖北らしい仏像めぐりが出来たと思います。
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